構研設計事務所:ご挨拶

　近年、かつての高度経済成長期からの移行に伴い、地球環境面から持続循環型社会の到来に直面し、既存構造物をより長く維持させることの実現が急務となり、構造物の機能の回復・再生を図るためのリニューアル分野の発展・推進が今や大きな課題となってきました。

　また、1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震などの経験や現在予測される震災への恐怖心は、行政レベルに止まらず、国民一人一人の建築物に対する意識を非常に身近なものとして高めております。
　
　

代表取締役社長菊池秀三

　　私たちの生活が地震と身近につながっている中で、株式会社構研設計事務所は１９９３年既存構造物の劣化調査、耐震診断および耐震補強、設計などを主な業務として設立し、その後は建築設計・監理、居住性能調査、測量、地質調査、そして特殊測定調査などと私たちの持ちうる技術能力と可能性を最大限に活かし、建築物の安全保持のため、様々な角度から全力で取り組んでまいりました。

　設立当時より、既存構造物の“いま”を知り“これから”を創造することをモットーに、日々新たな技術の研鑚に努めており、一つの例として、2000年にはコンクリート構造体の強度特性調査にあたり、構造体への損傷を軽減させるための小径コアリング（従来コンクリートコアの1/5の直径コアでの強度評価認証）の普及・発展を目的とするソフトコアリング協会設立の一翼を担い、現在まで実務として構造体評価実績を積んできました。
　これらの豊富な経験と誠心誠意を合わせ持つ“ビルディング・ドクター”として、さらに建設コンサルタント登録の取得を機に、建築・土木分野を問わず、社会基盤整備と延命維持管理面でも“インフラ・ドクター”として、クライアントの多様なニーズにお応えすることで、強いては社会に大きく貢献したいと願っております。
　今後とも多方面において、より一層のご支援ご厚誼を賜りますよう心よりお願い申し上げます。